JUN. 06 2025
自律神経の乱れ

季節の変わり目や新しい環境に慣れる時期、子どもたちは知らず知らずのうちに心と体にストレスを感じていることがあります。
最近、「寝つきが悪い」「朝なかなか起きられない」「すぐイライラする」「なんとなく元気がない」「ぼーっとしている時間が多い」等、
こうした“はっきり言えないけれど気になる変化”は、自律神経の乱れが関係していることがあります。
自律神経とは、心と体のバランスを自動的に整えてくれる神経です。日中は活動モードの「交感神経」、夜はリラックスモードの「副交感神経」が働くことで、私たちは元気に動いたり、休んだりできています。
けれども、子どもはこの自律神経の切り替えが未熟で、大人よりも生活リズムやストレスの影響を受けやすいのです。特に、季節の変わり目や生活環境の変化が重なる時期には、乱れが生じやすくなります。
では、どのように整えていけばよいのでしょうか。大切なのは、「毎日のちょっとした習慣を整えること」です。特別なことをする必要はありません。たとえば…
• 朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる(体内時計をリセット)
• 起床・就寝時間をできるだけ一定に保つ(リズムを安定させる)
• 食事の時間を決めて、よく噛んで食べる(胃腸と自律神経は密接に関係しています)
• 寝る直前までスマホやゲームをしない(脳の覚醒を防ぐ)
• 寝る前にストレッチや深呼吸をする(副交感神経を優位に)
こうした積み重ねが、子どもたちの心と体を穏やかに保つ土台になります。
無理に変えようとするのではなく、お子さんのペースに合わせて「できることから」「一緒に楽しみながら」取り組むことが大切です。
「最近ちょっと疲れているかな」と感じたら、生活を見直すサインかもしれません。小さな工夫を取り入れてみてくださいね。
参考資料
子どもも乱れる「自律神経」のととのえ方 | 城南進学研究社-教育関係者向けソリューションサービス
国立研究開発法人 国立生育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/news/2020/9058db471c1ca41cda847aa3453619c503370cb7.pdf