APR. 12 2025
スモールステップとは

子どもが新しいことに取り組むとき、大人が思っている以上に大きな不安や負担を感じていることがあります。特に発達段階にある子どもにとって、一度に多くのことを求められると混乱したり、自信を失ったりする原因になります。そこで有効なのが「スモールステップ」の考え方です。これは、目標を小さな段階に分けて、一つずつ確実に達成していく方法です。
たとえば「友だちと話す」という目標がある場合、いきなり積極的に会話をすることを求めるのではなく、まずは「挨拶をする」「目を合わせる」といったごく簡単な行動から始めます。それができたら「短い言葉で返事をする」「自分の好きなものを話してみる」など、段階を踏んで徐々に目標に近づけていきます。
スモールステップを使うことで、子ども自身が「できた!」という成功体験を積み重ねることができ、自己肯定感が高まります。また、大人にとっても子どもの成長が実感しやすく、適切なタイミングで褒めたり支援したりすることが可能になります。
大切なのは、子どものペースを尊重し、無理のない範囲で進めることです。スモールステップは時間がかかるように見えるかもしれませんが、焦らずに取り組むことで、結果的に安定した成長につながります。どんな小さな一歩でも、その積み重ねが大きな自信となり、子どもの未来を切り開いていく力になります。