COLUMN活動報告

OCT. 10 2025

障害を強みに変える

障害というと「できないこと」に注目されがちです。しかし、見方を変えると障害はその人の強みを引き出すきっかけにもなります。たとえば視覚に障害がある人は、聴覚や触覚を鋭く働かせ、独自の表現を生み出すことがあります。発達障害のある人が特定の分野に強い集中力を発揮し、研究や芸術で大きな成果を上げる例も珍しくありません。
例えば、アーティストの米津玄師さんは発達障害(ASD)の特性を持ちながら、繊細な感性と独自の表現力で多くの人を魅了しています。彼の音楽や映像作品には、人と違う視点だからこそ生み出せる世界観があります。
また、起業家のイーロン・マスク氏もASDであることを公表しており、常識にとらわれない発想力と集中力で宇宙開発や電気自動車など、未来を切り開く事業を次々と成功させています。
ASDはコミュニケーションの難しさなど課題もありますが、強みに目を向けると社会を大きく変える可能性を秘めています。大切なのは、障害を単なる制約としてとらえるのではなく、一人ひとりの特性が輝く環境を整えることです。その先に、誰もが活躍できる豊かな社会が広がっていきます。
大切なのは「何ができないか」よりも「何ができるか」を見つける視点です。社会の側が環境を整え、個性を認めることで、その人が本来持つ力は大きく広がります。障害を制約としてだけ見るのではなく、そこから生まれる強みや新しい価値を見出すこと。それは本人の自己実現につながると同時に、社会全体を豊かにする道でもあります。
私たちは、子どもたちの「できること」に目を向けた支援を大切にしています。こだわりの強さは創造力や集中力として表れ、得意な活動では驚くほどの力を発揮してくれます。私たちは一人ひとりの特性を丁寧に見極め、その子の強みを生かせる環境や経験を日々工夫して提供しています。得意なことを認めて伸ばすことで、子どもたちの自信や自己肯定感が育っていきます。支援は「練習」だけではなく、その子らしさを尊重し、社会で輝ける力につなげることだと考えています。私たちは、子どもたち一人ひとりの可能性を信じ、ともに歩んでいく存在でありたいと思っています。

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